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​〈 Concept  大切にしていること 

自然のものから成り、地域に馴染み、手を加えられながら共に時を刻んでいく、人にも環境にも優しいものづくりを目指しています。

 

ものづくりをする上で以下の3つを大事にしています。

1. 温故知新の設計手法

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長い歴史の中で先人達が培った建築の技術には、日本の気候風土に添い、建物を長持ちさせ、過ごす人が快適に過ごすための理にかなった知恵が詰まっています。

ケルンは、昔ながらの日本建築の工法を、現代の暮らしに合うよう解き直し、独自の設計手法を考案しています。建物の形状や素材の使い方によって室内環境を整え、機械設備に依存しない空間づくりを特徴としています。

近年の住宅市場は、高気密高断熱を重視し、窓を少なく、または小さくして空調効率を上げ、エアコンを主とした機械設備を長期間使用する前提で設計されています。しかし、機械設備は、家よりはるかに寿命が短く、生産・使用・処分に莫大なエネルギーを消費します。また、機械内のカビによる呼吸器疾患やクーラー病、高気密化による後述の健康障害も増加傾向にあります。

自然の風や光りなどの自然エネルギーを上手く取り入れ、機械設備の使用時間を減らし、機械に頼らない家づくりが理想と考えています。

2. 人も家も環境も健全であること

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暮らしの中で大切なことは、過ごす人自身が健康であることです。
シックハウス症候群や化学物質過敏症などの健康障害は年々増加傾向にあり、その原因は前述のエアコン使用に依存する高気密化や建材から放出される化学物質が原因の一つとなっています。

空間やものをつくりだす材料には、自然の素材を使います。長くもち堪えて、時間とともに風合いが増していく素材は、 人の健康を守るだけではなく、家そのものの健康も維持できます。また、心地良さを与えてくれる植物や生き物にとっても良好な環境になるよう、その土地の土中や周辺環境に配慮した設計を行います。心身ともに健康で心地良く過ごせる環境は、心を満たす質の高い豊かさをもたらしてくれるものだと感じます。

3. 共につくり共に楽しむこと

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お金を払えば「完成」したものが簡単に手に入る消費社会ですが、出来上がっていく「過程」にこそ金銭では得られない楽しさや面白さ、喜びがあります。
製材所に原木を見に行ったり、家具や金物など職人さんの工場を見学したり、お施主さん自身もしっくい塗りやタイルづくりなどものづくりに参加したり。積極的に家づくりに関わることで、我が家への愛着や満足度が増していきます。家づくりを通して、つくり方、楽しさ、大変さ、達成感など多くの事を体感し、これからの暮らしの中で、自分の手でつくる事や手入れする事への敷居を少しでも下げられればと考えています。自分たちで繕い、手入れしながら暮らす昔ながらの知恵がここにもあります。住み手の愛着が家を長持ちさせる秘訣です。

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以上の3つの事柄は、お互いに結びつくことが重要です。
自然素材を取り入れることで人も家も健全になり、その自然素材を手入れしていくことで家も人も健全を維持できます。自然エネルギーを活用した家を建てることや、土地の環境を整えて植物にも生物にも良い環境をつくることは、地球にとっても良い環境をつくることになり、それが巡りめぐって最終的には人にとっても良い環境をつくることに繋がります。

デザインももちろん大切ですが、その前に、どう暮らしたいか、何を大切に生きたいかを考え家づくりをすることが最も重要なことだと考えています。

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​〈 Method  手法 

大量生産が始まる前の日本建築には、長い歴史の中で先人達が培った知恵や技術が受け継がれていました。それらを学び、現代社会に合うよう解き直し、職人さん達と知恵を出し合い、つくり方を導き出しています。自然素材を積極的に採用し、建物の劣化を防ぐ手法やメンテナンスしやすい工法を日々追い求めています。

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置き屋根

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土壁
 

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真壁

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​軒

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​漆喰

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土タイル

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​木板スノコ外壁

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