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Plum
​House

共に作家であるご夫婦とお子様2人の為の住宅。
敷地面積が15坪と狭小であり、隣地の3面はいずれも建ち迫っている。前面道路に面した西側から採光を取り入れたいが、西日への配慮が必要であった。
いかに狭さを感じず、明るく開放的な住空間をつくるかー
重ねて、お施主さんの作品を数多く収納できる場所の確保が課題であった。

 

各階の間仕切り壁をなるべくなくしつつ、東面に設けた階段室をライトウェルとして利用することで、上下階との連続性を感じる伸びやかな空間になった。
パンチングメタルでつくった階段が3階のトップライトからの光りを柔らかく下階へ届ける。また、その階段との間仕切りとなる1階から3階まで連なる棚は、ガラス背板から各部屋へ光りを取り込むと共に、部屋側からも階段室側からも余すことなく収納や作品展示として利用できる。2階LDKの西面窓には、外壁の杉板目透かし張り仕上のパターンを窓部分へ延長しデザインした格子を設け、西日対策をしつつ採光を得た。

 

この家には作家であるお二人が手掛けられた仕上げが散りばめられている。
一からデザインし製作された陶器タイルは、レイアウトを細かく調整しながら何日もかけてお施主さん自ら施工された。手作りの建具引手も、小さいながらも個性を放っている。内壁仕上のほとんどはお施主さんと仲間たちによる漆喰左官仕上げ。
コロナ禍の家づくりではあったが、この家には未来への喜びがたくさん詰まっている。

竣工:2022年2月 / 所在地:京都府京都市 / 延床面積:97.52㎡(29.51坪) / 施工:株式会社KOUEI / 撮影:akari kuramoto , cairn  

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