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Enfold
House
物置として日常から切り離されていた蔵を、災害時にも自立して過ごせる小さな生活空間へと転換した計画である。
蔵が内包する土の蓄熱性や調湿性、既存の置き屋根の力を活かし、少ないエネルギーで心地よく過ごせる場を目指した。
暗く圧迫感のあった内部には大きな吹き抜けを設け、光と風がめぐる空間へ。
畑や林、山並みが広がる北西に開いた大開口からは、景色と柔らかな光がそっと入り込む。
夏にはこの開口を通して北風を招き、涼やかな流れをつくり出す。
電力を必要としない冷蔵の仕組みや簡易バイオトイレ・堆肥小屋など、日々の負担が大きくなりすぎない自立のあり方を検討した。さらに、三和土による生活用水の浄化という新たな試みにも挑戦している。
畑仕事の合間にふっと腰を下ろして休んだり、土足のまま気軽にトイレを利用したり。
蔵が暮らしの延長として息づき、ときには訪れた人を迎える場にもなる──。
ものを守る場から、日々を支える拠り所へ。その姿を「Enfold(エンフォード)」という名に重ねた。
竣工:2025年10月 / 所在地:大阪府豊能郡 / 延床面積:24.37㎡(7.37坪) / 共同設計・施工:㐂三郎 / 撮影:山田 圭司郎

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